音楽
September 02, 2010
まぼろしの世界
高校1年生の誕生日の時のこと。
「どっちか好きな方、あげる。」と言って、クラスメイトがプレゼントを2つ持ってきてくれました。
ひとつは、石のペンダント。
もうひとつは、ドアーズの1stアルバムのアナログ。
人生の分かれ道。
私は後者を選びました。こともあろうに選んでしまったのです。
出会ってしまったものはしょうがない。
「ドアーズに出会う。あまりにもの衝撃のため、1回休み。」
というマス目に止まってしまった人生ゲームの私の車は、
その後、ゴールからどんどん離れた方向へ走って行くのでした。
先日、10月に公開される映画、
「ドアーズ/まぼろしの世界」の試写会に行ってきました。
あまりにハマってしまうと社会復帰できないので、
ここ数年は封印していたドアーズでしたが、
やっぱり扉を開けてしまいました。
作品の全編に渡って使われているのは、当時の映像のみ。
俳優での再現フィルムやメンバー、関係者などのインタビューも一切なし。
'64~'70に撮影されたオリジナル映像を編集し、そこにナレーションが入ってくるという構成。
ナレーターは、ジョニー・デップ。
これがまた素晴らしく良かった。
そこに見えたのは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」ではなく、
「デッドマン」のジョニー・デップでした。
85分間、完全に違うところへ連れて行かれ、
観終わった後、外に出ると現実の世界に直面。
まぼろしの世界は一体どっちなのか?
40年も前の出来事に今も翻弄されている自分を思い知ったのでした。
「どっちか好きな方、あげる。」と言って、クラスメイトがプレゼントを2つ持ってきてくれました。
ひとつは、石のペンダント。
もうひとつは、ドアーズの1stアルバムのアナログ。
人生の分かれ道。
私は後者を選びました。こともあろうに選んでしまったのです。
出会ってしまったものはしょうがない。
「ドアーズに出会う。あまりにもの衝撃のため、1回休み。」
というマス目に止まってしまった人生ゲームの私の車は、
その後、ゴールからどんどん離れた方向へ走って行くのでした。
先日、10月に公開される映画、
「ドアーズ/まぼろしの世界」の試写会に行ってきました。
あまりにハマってしまうと社会復帰できないので、
ここ数年は封印していたドアーズでしたが、
やっぱり扉を開けてしまいました。
作品の全編に渡って使われているのは、当時の映像のみ。
俳優での再現フィルムやメンバー、関係者などのインタビューも一切なし。
'64~'70に撮影されたオリジナル映像を編集し、そこにナレーションが入ってくるという構成。
ナレーターは、ジョニー・デップ。
これがまた素晴らしく良かった。
そこに見えたのは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」ではなく、
「デッドマン」のジョニー・デップでした。
85分間、完全に違うところへ連れて行かれ、
観終わった後、外に出ると現実の世界に直面。
まぼろしの世界は一体どっちなのか?
40年も前の出来事に今も翻弄されている自分を思い知ったのでした。
August 11, 2010
Happy WEDD
日曜日、大好きなピアニスト、YANCYのウェディングパーティーにお呼ばれしてきました。
お二人の軌跡が垣間見れる演出もあり、ひそかにぐっときたりして。
いろんなミュージシャンが入れ替わり立ち替わり演奏。
YANCY&リクオ
日本に存在する数少ないDR.JOHNがここに二人もいる贅沢。
お土産(引き出物!?)は、最近、九十九里に素敵な住処を見つけたという
お二人ならではの逸品。まずはジミにお供え。
素敵なパーティーをありがとうございました。
いつまでもお幸せに~。
YANCYという名前の由来であるピアニスト、JIMMY YANCEY。
「ブギ・ウギの父」と言われています。
私もなんちゃってピアノをやってたのですが、
10代の頃、必死でコピーしてみたピアニストの一人です。
フレーズは割とシンプルなのですが、独特のグルーヴまでは盗めませんでした。
あと、曲の最後は不可解な終わり方をするのがJIMMY YANCEYの特徴で、
これも盗めず終わりました。
なんか久しぶりに聴きたくなっちゃったな。
July 24, 2010
Feelin' Blue
EARTH,WIND&FIRE。
特に好きなわけじゃないのですが、74年のアルバム「OPEN OUR EYES」に収録の
「Feelin' Blue」という曲はなんかすごく好き。
アースっぽくないナンバーだけど。
昔、CHARさんにインタビューした時、
「今、聴きたい曲を1曲紹介してください。」という問いに答えて頂いたのがちょうどこの曲だったのを覚えています。
夏になるとなぜか聴きたくなる曲で、頭で鳴り出すと逆に夏が来たな~と思います。
それはいいのですが、時々、今なんでこの曲が!?ってな曲が頭をグルグルすること、ありませんか?
この間来たグルグルオバケは、一休さんのエンディングテーマでした。
頭の中で延々「ははうえさま~」がループ。
まぁ、うっとりするほどいい曲だからいいんですが。
May 19, 2010
錬金術とアロマテラピー
私のケータイ待ち受け画面。
大好きな映画監督で、カルトムービーの巨匠、
アレハンドロ・ホドロフスキーの「エル・トポ」です。
今となっては、よっぽどそっちにモードが向かないと
疲れるので観ませんが、それこそ10代の頃はがっつりハマりました。
最初に観た作品は、彼の3部作の最終章「サンタ・サングレ」。
’89年、リアルタイムでこの作品と出会い、大衝撃を受け、
そっからどんどん遡って、過去のホドロフスキー作品を開拓。
最も有名なのは上記の「エル・トポ」。
それから、「ホーリー・マウンテン」と続き、最終章が「サンタ・サングレ」。
特に、69年(70年?)発表の「エル・トポ」は、カルト映画の金字塔と評され、
ジョン・レノンが興行権を買い取ったのは有名な話で、
アップルレコードから、「エル・トポ」のサントラもリリースされています。
アレハンドロ・ホドロフスキーの作品は、ただのカルトムービーではなく、
独特の宗教観や哲学がしっかりストーリーに組み込まれていて、
回数を重ねて観るごとに、その深さを実感できるところが面白い。
あと、若き日の監督が素敵すぎる♪
自身も「エル・トポ」のエル・トポ役などで出演しているのですが、
かっこ良すぎてクラクラします。
そして、「ホーリー・マウンテン」は、ざっくり言うと錬金術の話。
中世ヨーロッパのキリスト教会からは黒魔術として批判される一方、
イスラム世界では台頭した画期的な試みですが、
実は、アロマテラピーも、この錬金術がなかったら誕生しなかった自然療法なんです。
そんな風にして、自分が通ってきた過去の断片が少しずつ繋がっていく。
10代の頃に衝撃を受けた音楽や映画、カルチャー、思想などが
長い時を経た今、アロマテラピーというものに形を変えて、
また私の前に現れてくれたんだと思っています。
こんなバックボーンのアロマ人は少ないと思うので、普段はあまり言いませんが(笑)